■成分名
ジスルフィラム
■商品名
ノックビン
■効能・効果
慢性アルコール中毒に対する抗酒療法
■用法・用量
ジスルフィラムとして、通常、1日0.1~0.5gを1~3回に分割経口投与する。
維持量としては、通常0.1~0.2gで、毎日続けるか、あるいは1週ごとに1週間の休薬期間を設ける。
■副作用
・肝障害
■特徴
・アルコール依存症の薬には、断酒を目的としたもの(嫌酒薬と断酒補助薬に大別されます)と近年発売された飲酒量低減薬(セリンクロ)があります。
ジスルフィラムは、アルコールを代謝(分解)する酵素を阻害する作用を持ちます。そのため、飲酒をするとアルコールが分解されず二日酔いのような不快な症状が起こることで、飲酒習慣を断つこと(断酒)を期待して処方されます。
端的に言えばアルコールに弱くさせる薬で嫌酒薬ともいわれ、他にシアナミドがあります。
・ジスルフィラムを服用した上で大量に飲酒してしまうと、急性アルコール中毒のような状態に至りやすくなります。そのため、服用する人はすでに断酒している人、またはこのまま継続して断酒する動機づけがある人に限ります。
また、急性アルコール中毒のような状態とは、不整脈や肝障害、腎障害、呼吸困難などの症状が現れることをいいますので、元々これらの臓器に異常のある方は危険度が増すため使用できません。(重篤な心障害、肝・腎障害、呼吸器疾患のある患者には禁忌)さらに、アルコールを含む食品(奈良漬け等)や医薬品(エリキシル剤や薬用酒)も摂取出来ません。
・服用後効果が出るまでには数時間~数日かかりますが、持続時間は長く2週間ほどは効果が続くとされています。