■成分名

ガバペンチン エナカルビル

■商品名

レグナイト

■規格

錠剤:300mg

■効能・効果

中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)

■用法・用量

通常、成人にはガバペンチン エナカルビルとして1日1回600mgを夕食後に経口投与する。

■副作用

・眠気

・浮動性のめまい

■特徴

・レストレスレッグス症候群(RLS)は、むずむず脚症候群とも呼ばれ手足(特に足)に不快な感覚が現れ、足を動かしたくなる欲求が生じることで寝つきが悪くなる、夜中に目が覚めるといった睡眠障害がおこり日常生活に支障をきたす病気です。

また、周期性四肢運動障害という症状を併発しやすいです。

これは、睡眠中に20~40秒間隔で夜間を通して足指や足首、膝、股関節が周期的にピクッピクッと勝手に動き続けたり、あるいは蹴るような運動が出たり引っ込んだりする症状です。

RLSの原因はまだはっきりとは分かっていませんが、脳内のドパミン神経の働きが悪くなることで発症するといわれています。また、ドパミンを作るのに鉄分が必要なため、鉄分不足でも起こるのではないかといわれています。

・従来治療は、てんかん治療薬(ランドセンなど)やパーキンソン病治療薬(プラミペキソール、ロチゴチンは適応あり)を適応外処方で使用してきましたが、本剤は保険適応がRLSのみという初めての専用薬となります。

本剤は元々てんかん治療薬であるガバペンチンという薬がもとになります。ガバペンチンがRLSに対して効果があることは分かっていましたが、適応がなかったためRLS専用薬として新たに発売されたのがレグナイトとなります。

・作用機序としては、直接ドパミン神経に働いて効果を示すわけではありません。

RLSでは、じっとしている際に小さな体の刺激を大きく感じて起こるとも考えれらています。起きて活動しているときは、大きな刺激を常に感じているため、小さな刺激や違和感に気が付きませんが、寝ようとする際には大きな刺激がなくなり相対的に小さな刺激を大きく感じることで、そわそわすると脳が感じてしまうと考えられています。

本剤は、そういった神経の興奮を抑える、またブレーキの神経を強めることで違和感を小さくさせています。

・周期性四肢運動障害の抑制にはパーキンソン病治療薬にやや劣るものの、総睡眠時間の延長、深い睡眠の増加など安定して睡眠改善効果が期待できます

夕食後の服用とすることで症状が出やすい夜間に効果が期待できます。本剤は徐放製剤(体の中で徐々に溶ける設計)となっているため、噛んだり粉砕することはできません。