■成分名
ドネペジル
■商品名
ドネペジル、アリセプト、アリドネパッチ
■規格
錠剤:3mg、5mg、10mg OD錠:3mg、5mg、10mg ODフィルム:3mg、5mg、10mg
内服ゼリー:3mg、5mg、10mg 内用液:3mg、5mg、10mg 細粒:0.5% ドライシロップ:1% アリドネパッチ:27.5mg、55mg
※ODフィルム、内用液は後発医薬品のみの発売 ドライシロップ、アリドネパッチは先発医薬品のみの発売
■効能・効果
アルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制
(アリドネパッチはアルツハイマー型認知症のみの適応)
■用法・用量
・アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
通常、成人にはドネペジルとして1日1回3mgから開始し、1~2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。
・レビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制
通常、成人にはドネペジルとして1日1回3mgから開始し、1~2週間後に5mgに増量し、経口投与する。5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により5mgまで減量できる。
投与開始12週間後までを目安に、認知機能検査、患者及び家族・介護者から自他覚症状の聴取等による有効性評価を行い、認知機能、精神症状・行動障害、日常生活動作等を総合的に評価してベネフィットがリスクを上回ると判断できない場合は、投与を中止すること。投与開始12週間後までの有効性評価の結果に基づき投与継続を判断した場合であっても、定期的に有効性評価を行い、投与継続の可否を判断すること。
※アリドネパッチの用法・用量は割愛しております。
■副作用
・食欲不振や嘔気などの消化器症状(服用開始後1~2か月で起こりやすい)
・興奮や焦燥感
・便秘、頭痛
■特徴
・ドネペジルは国内で開発され1999年に発売を開始した最も歴史のある認知症治療薬であり、錠剤以外にも様々な剤型が順次発売となり、服薬がしやすいよう工夫されています。当初はアルツハイマー型認知症だけの適応でしたが、2014年にレビー小体型認知症の適応を世界で初めて取得しました。
・ドネペジルで3mg/日投与は、認知機能に対する有効用量ではなく、吐き気などの消化器症状に対して体を慣れさせるための目的のため、安全性に問題がなければ、1~2週間後に5mgに増量するのが基本です。
・意欲や注意力の回復など認知機能以外の部分にも作用しますので、認知症の方で意欲低下がみられる場合には適している薬剤です。ただ、これらの症状の改善に伴い一時的に興奮や落ち着きのなさなどがみられる場合があります。