■成分名

ラモトリギン

■商品名

ラモトリギン、ラミクタール

■規格

ラモトリギン錠小児用:2mg 、5mg   ラモトリギン錠:25mg 、100mg

■効能・効果

てんかん(強直間代発作,定型欠神発作,部分発作,二次性全般化発作,Lennox−Gastaut症候群における全般発作)

双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制

■用法・用量

(処方の多い双極性障害のみ記載しております。また併用薬により用量が変わり、記載内容が多くなるため一部割愛しております。)

<単剤療法の場合>

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日25mgを1日1回→次の2週間は1日50mgを1日1回又は2回→5週目は1日100mgを1日1回又は2回

→6週目以降は維持用量として1日200mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。

症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

<バルプロ酸を併用する場合>

最初の2週間は1日25mgを隔日投与→次の2週間は1日25mgを1日1回→5週目は1日50mgを1日1回又は2回→6週目以降は維持用量として1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。

症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大50mgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

■副作用

・眠気やめまいなどが一般的な副作用ですが、他の気分安定化薬に比べると重症度も頻度も低いため、副作用の少ない薬といえます。

・頻度こそ低いですが重篤な皮膚症状(Stevens-Johnson症候群や中毒性表皮壊死融解症)を生じることもあり注意が必要です。

軽微な発疹は比較的頻度が高く、にきびのような症状であったり、口腔内にできることもあります。特に服用開始時期に多いため、少しでも皮膚症状が現れた際には、主治医または薬剤師にご連絡下さい

■特徴

・てんかん治療薬としてはじめは発売されましたが、後に気分の波をコントロールする気分安定化薬としても適応が拡大されました。双極性障害でも特に抗うつ作用や再発予防に優れた効果を発揮します。

ただ、副作用として発疹の頻度が比較的高く、はじめは軽微なものでも全身に広がる可能性があります。そのため、副作用に注意しながら徐々に増量するという飲み方になっているため、効果を発揮するまでに時間がかかります。

・同じく気分安定化薬としてよく使用されるバルプロ酸と併用される場合も多いですが、併用によりラモトリギンの効果持続時間が長引いてしまう可能性があるため、ラモトリギン単剤の時と比べて用量が少なくなっています。
 
・チュアブル・ディスパーシブル錠という工夫された錠剤となっており、嚙み砕いたり水に溶かして服用することも可能です。