■成分名

リスペリドン

■商品名

リスペリドン、リスパダール

■規格

(錠剤)0.5、1、2、3mg  (OD錠)0.5、1、2、3mg  (細粒)1% (内用液 分包品)0.5mL、1mL、2mL、3mL

(内用液 瓶)30mL

■効能・効果

統合失調症、小児期の自閉スペクトラム症の易刺激性

■用法・用量

統合失調症

通常、成人にはリスペリドンとして1回1mg1日2回より開始し、徐々に増量する。

維持量は通常1日2〜6mgを原則として1日2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、1日量は12mgを超えないこと。

小児期の自閉スペクトラム症の易刺激性

< 体重15kg以上20kg未満の患者>

通常、リスペリドンとして1日1回0.25mgより開始し、4日目より1日0.5mgを1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.25mgずつ増量する。但し、1日量は1mgを超えないこと。

< 体重20kg以上の患者>

通常、リスペリドンとして1日1回0.5mgより開始し、4日目より1日1mgを1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.5mgずつ増量する。但し、1日量は、体重20kg以上45kg未満の場合は2.5mg、45kg以上の場合は3mgを超えないこと。

■副作用

鎮静作用が強いため、眠気やふらつきには注意が必要です。

・用量が増えるにしたがって、口の渇きや便秘、錐体外路症状などの副作用も増える傾向にあります。

 また、女性ホルモンであるプロラクチンが上昇(高プロラクチン血症)し、乳汁分泌や生理不順、性機能障害にも注意が必要です。

■特徴

鎮静作用が強いため、小児期の自閉スペクトラム症の方のイライラ(易刺激性)にも使われますし、臨床ではそう状態、気分の波のコントロール、認知症によるイライラ、不眠など幅広く使用されています。

幻聴や幻覚などの統合失調症の陽性症状に特に効果が強いですが、感情の低下、自閉などの陰性症状にも効果があります。

・錠剤、細粒、液剤と剤形が豊富にあるため、患者さんの体調や飲みやすさに合わせて選択することができます。液剤などは頓服として使用されることも多いです。

また、持効性注射剤(LAI)といった1回注射するだけで2週間効果が持続するタイプもあるため、飲み忘れが多い方には選択肢の1つになると考えられます。