■成分名

レンボレキサント

■商品名

デエビゴ

■規格

2.5mg、5mg、10mg

■効能・効果

不眠症

■用法・用量

通常、成人にはレンボレキサントとして1日1回5mgを就寝直前に経口投与する。なお、症状により1日1回10mgまで増量することができる。

■副作用

睡眠剤全般にいえることですが、体調や服用時間によっては朝に眠気が残ることがあります。

車の運転や機械作業など危険を伴う仕事をされている方は、注意が必要です。

また、悪夢を見ることもまれにありますが、不安やストレスから見ることもありますので、悪夢が多い際はご相談ください

■特徴

・従来の睡眠剤は、眠る神経(睡眠神経)を活発にすることで眠気を誘います。つまり無理やり寝させるというイメージです。

 反対にこのレンボレキサントは、起きる神経(覚醒神経)を抑えることで眠気を誘うため、自然に近い睡眠を得ることができると言われています。そのため、安全性が高く従来の睡眠剤で問題となっている依存や耐性が少ないと言われています。

・作用機序としては、「オレキシン」という覚醒神経に関わるホルモンをブロックすることで眠気を誘うため、「オレキシン受容体拮抗薬」というカテゴリーに分類されています。同じカテゴリーの薬として、レンボレキサントの6年前に発売されたスボレキサント(先発名;ベルソムラ)があります。

・睡眠効果は、個人差がありますが従来の睡眠薬(ベンゾジアゼピン系など)と比べて穏やかな印象があります。

一部の抗生物質(クラリスロマイシンやエリスロマイシン等)との併用により、効果が強く出ることがあります。そのため2.5㎎で服用するなど調節が必要になることもあるため、他の病院を受診した際は、レンボレキサントを服用している旨をお伝えください。