お薬の使い方
食前、食後、食間、頓服ってどのタイミングのこと?
以下の図をご参照ください。
水以外で飲んでも大丈夫?
ジュースやアルコールで飲むと薬の効果が変わってしまったり、副作用を起こす場合があります。
お薬と飲み物のよくない組み合わせ例
炭酸飲料+胃薬
胃薬の効果が下がることも。
グレープフルーツジュース+降圧薬
効果が強く出て血圧が下がりすぎることも。
アルコール+睡眠薬
睡眠薬の副作用が強く出て、眠気が強くなりすぎることも。
牛乳+抗生物質
抗生物質の吸収が悪くなり、効果が下がることも。
豆知識
飲み薬はコップ一杯の水とともに服用しましょう。水なしや水の量が少ないと薬がのどや食道にひっかかり、炎症を起こしてしまうこともあります。実は、お薬の中には口の中ですぐに溶け、水がなくても飲めるものがあります(口腔内崩壊錠)。
飲みにくいと感じた時は、薬剤師へご相談ください。
薬はどんなカタチがあるの?
内用剤、外用剤、注射剤があります。
使いやすさ、即効性、患部に直接作用させるなどの目的から「内用剤」「外用剤」「注射剤」があります。
①内用剤:ロから飲む薬
錠 剤
- 最も一般的なカタチです。
- ロの中ですぐに溶けて水が無くても飲める口腔内崩壊錠というものがあります。
- ◯◯D錠、◯◯OD錠、◯◯ザイディス錠と書いてある薬は口腔内崩壊錠です。
散剤(粉薬)
- 細かく量の調整ができることがメリット。体調や体重、年齢に合わせた調整ができます。
- 錠剤やカプセル剤に比べて早く吸収されるため、即効性が期待できます。
- 粒が大きくコーティングされて苦みを抑えた顆粒剤や、水に溶かして飲むことができるドライシロップなどもあります。 ドライシロップは甘みがあるため、服用しやすいです。
②外用剤:皮膚、目・口・鼻などに直接使用する薬
- パップ、テープ剤などの貼り薬
- 軟膏、クリーム剤
- 点眼剤
- 吸入剤
- ステロイドなどの塗り薬ってどれくらい使えばいいの?
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ステロイド外用剤の使用量の目安として広く使われているのが、FTU(finger tip unit)です。軟膏やクリーム剤を人差し指の先から第1関節まで出した量(約0.5g)が1FTUであり、手のひら2枚分の面積を塗る量になります。 ローションであれば1円玉大程度が1FTUになります。
塗る箇所が手のひら何枚分に相当するか測ってから使うといいでしょう。例えば、成人の顔と首は2.5FTU、片腕は3FTU、体幹(背と尻)は7FTUとなります。
ただし、これはチューブの口径が5mmのときの考え方であり、これより小さい口径のチューブも多いです。そのため、あくまで目安であり、塗った部分がテカッと光り、ティッシュペーパーが付着する程度の量を使ってください。
また、塗る際は1カ所に薬を置いて伸ばすのではなく、薬を点在させて手のひらで軽く引き伸ばすことで、均等に塗ることができます。
1FTUの目安
目薬の正しい使い方を教えてください。
以下のとおりにご使用ください。
- 手を石けんでよく洗ってください。石けんで洗うことで手についた雑菌が目に入らないようにします。
- 点眼する目薬を確かめてください。
- 容器の先を指でさわらないよう注意してください。指についた雑菌などが容器に入ってしまいます。
- 片方の手で下まぶたをひき、容器の先がまぶたに触れないようにします。
- 指示された滴数を点眼してください。指示された滴数以上をさしても効き目は同じです。全身にまわる目薬の量が増え、副作用が出やすくなる場合があります。
- さした後はまばたきせず、しばらく目を閉じ、目頭の少し下を軽く押さえてください。目を閉じて目頭の少し下を軽く押さえることによって目薬が全体へまわることを少なくします。まばたきをすると、目薬が目頭を通って鼻や口へ行きやすくなり、からだ全体に回ってしまいます。
- 清潔なガーゼやティッシュでふき取ってください。目薬が目の周りについたままだと、赤くはれたりかゆくなったりすることがあります。
- 2つ以上の目薬をさすときは、5分以上空けてください。間を空けずに目薬をさすと、先にさした目薬が後からさした目薬に流しだされて薬がききにくくなります。 また、目の中で目薬が混ざり合って濁ってしまうことがあります。
目薬のさし忘れの予防はどうしたらいいですか?
さす前の目薬とさした後の目薬の置き場所を変えましょう。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)って何?
病院で処方される医薬品には、新薬とジェネリック医薬品があります
病院で処方される医薬品には、新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)の2種類があります。
製薬メーカーが新しく薬を開発すると、特許を取って発売されます。しかし、10〜15年ほど発売されるとこの特許の期間が切れます。この特許切れ後に他社製薬メーカーが同じ有効成分を使って製薬・販売する薬のことをジェネリック医薬品といいます。
一番のメリットはお薬代が安くなります!
ジェネリック医薬品は、新薬をベースに作られるため、研究の開発費を大幅に抑えることができます。そのため、新薬に比べて医療費の削減、負担金の節約になります。
ジェネリック医薬品にすることで、どれだけ安くなるのか、またジェネリックに変更可能かなどのご相談はお気軽にお声掛けください。
効き目は新薬と同じです
ジェネリック医薬品は、必ず元となる新薬(先発医薬品)と同じ有効成分でつくられており、効能・効果や用法・用量も基本的には変わりません。
つまり皆様に安心して使って頂けます。
豆知識
ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)より後に発売されるため、最新技術が施されています。
例えば、成分は同じで小型化したり、 水なしでも溶けるOD錠(口腔内崩壊錠)や苦みをコーティングして飲みやすくしたり、薬自体に薬品名が印字され見やすくなったりと多くの工夫がされています。