■成分名
アリピプラゾール
■商品名
アリピプラゾール、エビリファイ
■規格
錠剤:1mg、3mg、6mg、12mg
OD錠(口腔内崩壊錠):3mg、6mg、12mg、24mg
散剤:1% 内用液:0.1%
■効能・効果
・統合失調症
・双極性障害における躁症状の改善
・うつ病、うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
・小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
■用法・用量
・統合失調症
通常、成人にはアリピプラゾールとして1日6~12mgを開始用量、1日6~24mgを維持用量とし、1回又は2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。
・双極性障害における躁症状の改善
通常、成人にはアリピプラゾールとして12~24mgを1日1回経口投与する。なお、開始用量は24mgとし、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。
・うつ病、うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
通常、成人にはアリピプラゾールとして3mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、増量幅は1日量として3mgとし、1日量は15mgを超えないこと。
・小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
通常、アリピプラゾールとして1日1mgを開始用量、1日1~15mgを維持用量とし、1日1回経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、増量幅は1日量として最大3mgとし、1日量は15mgを超えないこと。
■副作用
・アカシジア症状
・興奮
・眠気、不眠
■特徴
・従来の統合失調症治療薬は、統合失調症の陽性症状の原因と言われているドパミンをブロックすることで効果を発揮しますが、その反面錐体外路症状などの副作用が出現するともいわれています。
アリピプラゾールは、ドパミンを完全にブロックするのではなく、少し刺激する作用も持ち合わせており、そのため症状を抑えつつ錐体外路症状などの副作用も減らすことができるといわれています。
・統合失調症以外にうつ病やそう状態への適応も認められており、気分安定化薬としての働きもあります。
・錐体外路症状などの副作用は少ないですが、服用初期や増量時にアカシジアが出やすいことが言われています。アカシジアとは、じっとしてられない、足がムズムズするなどの身体を動かしたい衝動に駆られる状態をいいます。ムズムズが気になり睡眠不足にもなるため、生じた際は早めに薬剤師や医師に相談してください。
これら以外にドパミン刺激作用があることから、ときに不眠症状をきたす場合があります。また焦燥や興奮などの行動が増える場合もありますので注意が必要です。
・アリピプラゾールの後継薬として2018年にレキサルティが発売となりました。