■成分名

アカンプロサート

■商品名

レグテクト

■規格

333mg

■効能・効果

アルコール依存症患者における断酒維持の補助

■用法・用量

通常、成人にはアカンプロサートとして1回666mg(2錠)を1日3回食後に経口投与する。

■副作用

・下痢(服用初期に多いです)

・眠気

■特徴

・これまでのアルコール依存症の治療薬は、断酒を目的としたものでした。しかし、すべての方が断酒に成功できるわけではないため、まずは飲酒量を減らすことを目的として2013年に発売されたのがアカンプロサートになります。これにより、治療への心理的ハードルが下がることが期待されていて、ガイドラインでは第一選択薬と位置付けられています。

本剤以外に嫌酒薬として、ノックビンシアナマイドがあります。また最近発売された飲酒量軽減薬のセリンクロもあります。

・飲酒しながらでは効果がないため、本剤を用いるには患者が禁酒しており断酒の意志をもっていることが必要です。また、アルコール離脱症状には無効で、離脱症状に対する治療が終了してから使用するのが妥当です。

・空腹時では薬の血中濃度が上昇し、効果が強く出てしまう可能性があるため、必ず食後での服用を心がけてください。

・投与期間は原則として24週間となり、治療上の有益性が認められる時のみ延長可能となります。