■成分名
ガバペンチン
■商品名
ガバペン
■規格
錠剤:200mg、300mg、400mg シロップ:5%
■効能・効果
他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法
■用法・用量
通常、成人及び13歳以上の小児にはガバペンチンとして初日1日量600mg、2日目1日量1200mgをそれぞれ3回に分割経口投与する。3日目以降は、維持量として1日量1200mg~1800mgを3回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は2400mgまでとする。
通常、3~12歳の幼児及び小児にはガバペンチンとして初日1日量10mg/kg、2日目1日量20mg/kgをそれぞれ3回に分割経口投与する。3日目以降は維持量として、3~4歳の幼児には1日量40mg/kg、5~12歳の幼児及び小児には1日量25~35mg/kgを3回に分割経口投与する。症状により適宜増減するが、1日最高投与量は50mg/kgまでとする。なお、いずれの時期における投与量についても、成人及び13歳以上の小児での投与量を超えないこととする。
■副作用
・眠気
・浮動性のめまい
■特徴
・てんかん発作はよく「脳の電気的嵐」にたとえられますが、脳のどこで発作が起こるかで大きく2つに分けられます。
①全般化発作;発作のはじめから、左右の脳全体が「電気の嵐」に巻き込まれるもので、意識が最初からなくなるという特徴があります。
②部分発作;脳のある部分から始まる発作です。脳のどの部分から起こるのかによって、発作の症状が決まります。さらに発作中の意識の状態とけいれんへの移行によって次のように分かれます。
単純部分発作;意識が発作中に保たれている
複雑部分発作;意識が障害される
部分発作から二次的に全般発作に進展するもの
・ガバペンチンは、部分発作のてんかんに適応があり、他のてんかん治療薬と併用を前提に使われます。
他剤との飲み合わせやアレルギー反応も少ないため、多剤併用中の高齢者にも使いやすいです。
・レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)にも有効と分かっていましたが、保険適応がありませんでした。
そこで、ガバペンチンをプロドラッグ化という改良を加えることで販売したものが、レグナイトという薬になります。
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