■成分名
ガランタミン
■商品名
ガランタミン、レミニール
■規格
錠剤、OD錠(口腔内崩壊錠):4mg、8mg、12mg 内用液4mg/mL
■効能・効果
・軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
■用法・用量
・通常、成人にはガランタミンとして1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回)に増量し、経口投与する。なお、症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できるが、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する。
■副作用
・食欲不振や嘔気などの消化器症状(服用開始後1~2か月で起こりやすい)
・便秘、頭痛
■特徴
・ガランタミンは、ドネペジルの次に国内で発売された認知症治療薬となります。作用機序は、ドネペジル同様にアセチルコリンエステラーゼを阻害する作用(詳細は認知症のページをご覧ください)とアセチルコリンの受容体(結合部位)の作用を高めるというダブルの働きで認知機能の進行を遅らせます。
・意欲や注意力の回復など認知機能以外の部分にも作用しますので、認知症の方で意欲低下がみられる場合には適している薬剤です。ただ、これらの症状の改善に伴い一時的に興奮や落ち着きのなさなどがみられる場合があります。
・8mg/日投与は、認知機能に対する有効用量ではなく、吐き気などの消化器症状に対して体を慣れさせるための目的のため、安全性に問題がなければ、増量していくことが多いです。