■成分名
ブレクスピプラゾール
■商品名
レキサルティ
■規格
錠剤:1mg、2mg OD錠(口腔内崩壊錠):0.5mg、1mg、2mg
■効能・効果
統合失調症
うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
■用法・用量
・統合失調症
通常、 成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回1mgから投与を開始した後、4日以上の間隔をあけて増量し、1日1回2mgを経口投与する。
・うつ病・うつ状態
通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回1mgを経口投与する。なお、忍容性に問題がなく、十分な効果が認められない場合に限り、1日量2mgに増量することができる。
■副作用
じっとしてられない、足がムズムズするなどのアカシジア症状
ひどくはないですが、眠気や口の渇きもあります。
■特徴
・エビリファイ(アリピプラゾール)の後継薬として2018年に発売されました。従来の治療薬は、統合失調症の陽性症状の原因と言われているドパミンをブロックすることで効果を発揮しますが、その反面錐体外路症状などの副作用が出現するともいわれています。
レキサルティやエビリファイは、作用の仕方は似ておりドパミンを完全にブロックするのではなく、少し刺激する作用も持ち合わせており、そのため症状を抑えつつ錐体外路症状などの副作用も減らすことができるといわれています。
・基本的には、統合失調症治療薬として1mgから開始し2mgまで増量しますが、実は不安を和らげる効果があることも徐々に分かってきており、気分の波を落ち着かせたりする目的で適応外で使用される場合もあります。その際は、0.5mgなどの少量から服用を開始することもあります。
→2023年12月にうつ病・うつ状態の適応が追加されました。
・副作用としてじっとしてられない、足がムズムズするなどのアカシジア症状 は、服用初期や増量時に起こりやすいです。ムズムズが気になり睡眠不足にもなるため、生じた際は早めに薬剤師や医師に相談してください。また、鎮静作用は弱いですが、眠気やめまいを訴える方もいらっしゃいますので、気になるときはご相談ください。体重増加などは頻度が低いです。