■成分名

プロメタジン

■商品名

ヒベルナ、ピレチア

■規格

錠剤:5mg、25mg  散・細粒:10%

■効能・効果

・パーキンソニスム

・振せん麻痺

・皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹、中毒疹)、じん麻疹

・感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽、アレルギー性鼻炎

・動揺病
・人工(薬物)冬眠、枯草熱、血管運動性浮腫、麻酔前投薬

■用法・用量

プロメタジンとして、通常成人1回5~25mgを1日1~3回経口投与する。

振せん麻痺、パーキンソニスムには1日25~200mgを、適宜分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

■副作用

鎮静作用が強いため、眠気やふらつきが起こりやすい傾向です。

口の渇き、便秘

■特徴

・アレルギーと副作用対策の大きく2つの使われ方をします。特に精神科領域では副作用対策として使用される場合が多く、薬の副作用であるじっとしてられない、足がムズムズするなどのアカシジア症状よだれや手の震えなどのパーキソニスムに使用されます。

・鎮静作用が強いため眠気もありますが、あえて寝る前に服用することで睡眠も改善しようという処方も多いです。

・アレルギー症状を抑える作用もあるため、皮膚症状や鼻炎症状などにも使用されますが、単体での使用頻度は高くありません。ただ、総合感冒薬であるPL配合顆粒(ジェネリックでは、サラザック、セラピナ、トーワチーム、マリキナ)やピーエイ配合錠にも含まれており、服用後は眠気などの副作用に注意が必要となります。

前立腺肥大症などの尿路疾患や緑内障(閉塞隅角緑内障のみ)の方には、使用できません