■成分名

メチルフェニデート徐放錠

■商品名

コンサータ

■規格

18mg、27mg、36mg

■効能・効果

注意欠陥/多動性障害(AD/HD)

■用法・用量

<18歳未満の患者>
通常、18歳未満の患者にはメチルフェニデートとして18mgを初回用量、18~45mgを維持用量として、1日1回朝経口投与する。

増量が必要な場合は、1週間以上の間隔をあけて1日用量として9mg又は18mgの増量を行う。なお、症状により適宜増減する。

ただし、1日用量は54mgを超えないこと。

<18歳以上の患者>
通常、18歳以上の患者にはメチルフェニデートとして18mgを初回用量として、1日1回朝経口投与する。

増量が必要な場合は、1週間以上の間隔をあけて1日用量として9mg又は18mgの増量を行う。なお、症状により適宜増減する。ただし、1日用量は72mgを超えないこと。

■副作用

食欲低下、消化器症状、不眠、不安

■特徴

・ADHDとは、発達障害の一種で多動性や衝動性、集中力の欠如などの症状を呈するものをいいます。

ADHDの原因は解明されていませんが、脳内(特に前頭葉)の情報伝達に異常があると考えられています。特に脳内の神経伝達物質であるドパミンやノルアドレナリンが不足することでこれらの症状が現れるのではないかと考えられています。

そのため、外から入ってきた情報を脳がうまく取り込んだり処理をしたりするのが難しく、自分の注意や行動をコントロールできなくなると考えられています。そして「落ち着きがない」「注意が長続きしない」「衝動的に行動してしまう」といった症状として現れます。

・治療薬としては、コンサータが最初に発売されその次にアトモキセチン、3番目にインチュニブが発売されました。

・コンサータは、神経伝達物質であるドパミンやノルアドレナリンの濃度を増やすことで症状を改善します。
特に不注意に対して強い効果を発揮します。
ただ、脳への刺激作用があるため、昼以降に服用してしまうと寝れなくなる可能性があります。そのため、必ず朝の服用を守り、朝に飲めない場合は服用しないなどの対策が必要となります。

 

・体の中で徐々に薬が溶け出す徐放性製剤として設計されているため、分割して服用することはできません。

徐放性製剤ですが早めに効果を実感しやすく、子供の場合、登校前に服用すると授業中は効果が持続し夕方に効果が切れるようなパターンが多いです。効果が出ている日中に副作用の食欲低下がみられるため、給食があまり食べれないことがありますが、朝と晩には食欲が戻ることが多いため、そのタイミングで食事量を増やし体重を落とさないよう気を付ける必要があります。

・意図しない動きを繰り返すチック症状を悪化させる可能性があるため、この症状がある方は服用できません。また、脳への刺激作用があるため過度の不安や緊張、興奮性のある方、重度のうつ病の方にも服用ができません

・依存乱用防止のため、登録された医師/医療機関、薬局/薬剤師でないと取り扱いができません。そのため、はじめての薬局ではコンサータを取り扱えるか事前に確認をとるほうがいいでしょう。ライフ調剤薬局では、取り扱いをしております